米軍はイラクで「米国製兵器」を攻撃するのか?

ISIL.jpg8日に米軍によるイラク空爆(2011年以来初)が開始されましたが、米国防省からの公表事項も限られ、報道陣も近づけない場所であるため、様々な推測記事が出ています。
その一つが、米軍が攻撃しているのは、米国がイラク軍に提供した装備品がイスラム過激派の手に渡ったものではないか、との疑惑です。
8日付DODBuzz記事によれば
Humvee.jpg●米国防省のカービィー報道官(海軍少将)は、FA-18や無人機による攻撃対象を「大砲」や「迫撃砲」や「輸送車両」とのみ言及し、「自走砲」なのか「対空砲」なのか細部には触れていない
●細部を問いただす質問に対しても、「イスラム過激派ISIL戦闘員が最近配置したもので、我々は速やかにこれを除去した」とのみ答えている
●一方でCNNやPoliticoの記者たちはクルド政府関係者からの情報として、米国がイラク軍に提供したM1戦車が、既にISILの手に渡っていると報じている
●米国防省はどの米国提供装備がISILに奪われたか明らかにしていないが、最近の各種報道からは米軍の典型的装備である「Humvee」装甲兵員輸送車が相手の手に落ちたことを示している
M1 Tank.jpg●米国防省はこれまで、「イラク軍の装備品については、米国防省が情報を提供する立場に無い」との姿勢をとっており、「聞きたいならイラク軍に聞くべきだ」とメール返信を受けた報道陣もいる
●2012年時点で、イラクは米国からの装備品提供額(1兆2千億円)で地域で4番目、世界でも8番目に位置していた
米国からイラクへの装備品提供状況(CRS報告書)
●140両のM1戦車
●6機のAH-64アパッチヘリ(最終的には30機)
●5000発のヘルファイアミサイル(ヘリ搭載のミサイル)
●1機のF-16戦闘爆撃機(最終的には36機)
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もし米軍の空爆目標が「米国提供の兵器」だったら、これほど皮肉なことはありませんが、さもありなん・・です
過激派(ISIL)への空爆&人道物資空輸作戦
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-09

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