5世代機と4世代機の連接リンクが重要課題

F-15C-Arctic.jpgまんぐーすは不本意ながら、F-35が世界の空軍に浸透しそうな流れが存在します。そんな中、世界の軍需産業は、F-35と4世代戦闘機が共存する世界が今後数十年予想し、両世代アセットを結ぶ「リンク」や「データ処理技術」に注目しているようです
戦闘機ばかりに貴重な国防資金が流れるのは残念ですが、現実に今後の課題ですのでご紹介します
7月14日付Defense-News記事によれば
英国のファーンボロー航空ショーで、F-35と数十年共存するであろう第4世代戦闘機を「如何に機能させるか」は、早くから予期されていた重要なトピックであった
F-35 BAE SIM.jpg●例えば、F-35製造開発とEurofighter Typhoonの両方に関わるBAEシステム社は、2つの機体の地上シミュレータを連接する手法を検討試験中で、両機体を組み合わせた最適な「戦法」を編み出す努力を進めていると訴えていた
●BAE社の報道官によれば、既に地上シミュレータを連接試験は3回目を実施中で、その結果は「上々だ」とのこと。
●同社はまた、重要な課題、つまり4世代機から5世代機へ、また5世代機から4世代機へのデータ通信にも取り組んでいる。
F-35の鍵となる自動情報収集&共有システム「MADL」だが、これを4世代機でどのように生かすかが大きな課題なのだ
ロッキードもNorthrop Grummanも
●米軍が広く使用している「Link 16」にBAEは目を付け、Northrop Grumman社と協同でF-22とF-35のリンク連接試験を実施した模様だ
●ロッキードのF-35主任テストパイロットBillie Flynn氏は、F-35と4世代機を結ぶ研究投資は「将来に向けての最高の投資分野だ」と明かしてくれた
F-35 Front.jpg●Flynn氏はF-35試験の経験から、「(F-35は)必要な場所にまで進出し、他機が収集できない敵情報を収集して全般状況を明らかにし、後に続く攻撃部隊に通報する。また攻撃機として最前線に進出し、敵の防空ミサイルを無効化する」と解説した
●そしてその際、F-35が最前線で獲得した情報を、MADLを活用して後続の第4世代機と共有することが重要になると語った。
●4世代機での戦闘経験を持つFlynn氏だが、F-35のような5世代機は、4世代機のように大編隊で作戦行動を行わないだろうと語っている
●「4世代的な発想の時代は過ぎ去った。広大な空域をカバーするため、革新し続ける戦法で5世代機に相応しい飛行するだろう」と将来を語った
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
価格高騰が目に見えているF-35ですから多数の同時購入は困難であり、第4世代機との連携や「情報共有」を考えることは大きなビジネスチャンスに繋がるでしょう
ここに目を付けるとは、さすがに「生き馬の目を抜く」軍需産業です。
cope-north 14.jpg高価な5世代機を購入するなら、この分野への配慮は当然必要でしょう。しかしそれだけでは困ります。
日本を取り巻く軍事脅威を考えれば、「被害を受けることを想定した備え」や「被害を最小限に押さえる事前の施策」が欠かせません
それにもかかわらず、沖縄へのF-15の増強やF-35導入で、自衛隊は今後10年間、「戦闘機のことだけに忙殺」される事になるのでしょう。オスプレイ導入も「忙殺ネタ」の一つかもしれません
「オスプレイは世界で人気」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-02

タイトルとURLをコピーしました