海兵隊F-35:ソフト遅れで数ヶ月遅延へ

ついに表面化、ソフト開発不調でF-35再度遅延へ
Paxton.jpg2日、米海兵隊副司令官のJohn Paxton大将が上院軍事小委員会で証言し、「今後の状況にもよるが、垂直離着陸型F-35はソフト開発の遅れにより、予定の2015年6月の運用開始が数ヶ月(several months)遅れるだろう」と語りました。
ソフト開発は国防省内外が認めるF-35開発最大の課題となっていますが、最も初期運用開始IOCが早い海兵隊型については、BogdanF-35計画室長が「かなり自信がある」と語っていた所でした。
一方、米会計検査院の3月24日付最新レポートでは「ソフト開発の遅れが試験飛行を遅らせ、F-35運用開始を遅らせる可能性がある」、「13ヶ月遅れの可能性も」と再警告を発し、「ソフト開発問題は2013年から継続しているが、ソフトが不十分なまま提供される機体は後に再び改修や再試験が必要となり、課題を積み残す」と指摘してたところです
2日付Defense-Tech記事によれば
F-35-canopy.jpgマケイン上院議員は海兵隊幹部にこう問いかけた。「米会計検査院のレポートは、F-35開発の状況分析で一貫して正しい指摘をしてきた。海兵隊リーダーに皆さんは、ソフト開発の遅れがF-35運用能力発揮開始に影響すると思うか?」と
●米海兵隊副司令官のJohn Paxton大将は、「今後の状況にもよるが、垂直離着陸型F-35はソフト開発の遅れにより、予定の2015年6月の運用開始が数ヶ月(several months)遅れるだろう」と応えた
●戦闘能力開発コマンド司令官のKenneth Glueck中将は「海兵隊は、要求性能を満たすソフトが提供されるまで、初期運用能力獲得IOCを宣言することはない」と明言した
●国防省のF-35計画室関係者によると、海兵隊用のF-35B型に搭載する「Block 2B」ソフトは、海軍機F-35Cが搭載する完全版の「Block 3F」ソフトには劣るが、基本的な兵器であるAMRAAMやJDAMやGBU-12を運用でき、データリンクや警戒センサーの基本運用もサポートするものである
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death spiral.jpgソフト開発だけでなく、今後機体への負担が増すと予想されれる飛行試験(5割程度の進捗)で、見つかり始めている機体の亀裂/疲労破壊が深刻化する可能性が十分あります
飛行試験はこれからが本番であり、予算確保は既に破綻が見えています。どの方向から見ても「亡国」の性格を帯びてるのがF-35です。
「3月末:米会計検査院がF-35開発に懸念」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-25  
「韓国がF-35契約で国産戦闘機の開発支援を米に要望」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31

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