動画で説明:東シナ海での中国軍機活動

TU-154-china.jpg防衛省webサイトが、「中国航空戦力等の我が国周辺空域における活動について」との特別解説ページを設置し、東シナ海の尖閣諸島やガス田周辺での中国軍機の活動をこれまでになく詳細に説明しています。
英語版も同時公開で、5日付Defense-News記事が紹介しています
最近は猟奇的な犯罪が多く、日本のメディアが本webサイトを取り上げていないと思うので、ご紹介します。「活動は急速に活発化しており、活動空域が拡大しているほか、飛行パターンも多様化している」そうです。
これまでは、大雑把な地図に飛行ルートの概要を記載する程度でしたが、今回は・・・
機首別(Y-12、Y-8、H-6、TU-154等)に、
日時別に
より詳細なルートを
動画アニメーションを交えて説明
の大サービスとなっています。
全体の説明もより詳細で
2012年12月13日、中国国家海洋局所属の固定翼機(Y-12)が中国機として初めて我が国固有の領土である尖閣諸島の領空を侵犯
2013年1月に、中国国防部が東シナ海における中国軍機による定例的な警戒監視および同軍戦闘機による空中警戒待機とみられる活動の実施について公表
7月にはY-8早期警戒機型が、9月にはH-6爆撃機がそれぞれ沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進出
10月には、Y-8早期警戒機型×2機及びH-6爆撃機×2機の計4機が3日間連続で同様の飛行
11月には、Tu-154情報収集機が2日間連続で東シナ海を飛行した。
中国の「防空識別区」については・
(2013.11.24外務大臣談話をしっかり)
China-AC.jpg●11月23日、中国政府は、我が国固有の領土である尖閣諸島の領空がその範囲に含まれる「東シナ海防空識別区」を設定し、当該空域を飛行する航空機に対し中国国防部の定める規則を強制し、これに従わない場合には中国軍による「防御的緊急措置(defensive emergency measures)」をとる旨を発表。
●中国側がこうした空域を設定し、自国の規則に従うことを義務付けることは、東シナ海における現状を一方的に変更し、事態をエスカレートさせ、現場海空域において不測の事態を招きかねない非常に危険なものである。
●また、今回発表された措置は、国際法上の一般原則である公海上空における飛行の自由の原則を不当に侵害するものであり、当該措置は我が国に対して何ら効力を有するものではない。
●我が国政府は外交ルートを通じて中国政府に対して直ちに厳重抗議するとともに、公海上空における飛行の自由を妨げるような一切の措置の撤回を求めている(2013.11.24外務大臣談話)
→http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/page4_000293.html
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ちょっと残念なのは、戦闘機クラス(SU-27、J-10、JH-7)の写真を、「東シナ海で活動していると推測される航空機」として紹介しておきながら、その活動について「詳細なルートをアニメーション解説」していないことです。
今時の言葉で言えば、「大人の事情」なんでしょうか・・・
中国を刺激したくはないが、中国軍の活動活発化は訴えたい・・・。今後もそんな悩みが続くのでしょう・・・
日本語版→http://www.mod.go.jp/j/approach/defense/ryouku/index.html
英語版→http://www.mod.go.jp/e/d_act/ryouku/index.html 
防衛省関連の話題
「サイバー駅伝」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-18
「CDCで民間企業とサイバー対処」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-16
「英語で防衛省活動を紹介」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08

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