14日、ヘーゲル国防長官臨席の下、日米関係の強化に尽力した人物に贈られる「加藤良三賞」の授与式が米国防省内で行われ、米国防省で極東アジア政策の専門家として勤務しているChristopher Johnstone氏が受賞しました。奥様のMikikoさんと共に授賞式に出席しています
首相の靖国参拝で微妙な日米関係の中、米国防省webサイトが写真集と共にしっかり報じていますので、「明るい話題」としてご紹介します
「加藤良三記念賞」は2008年に設けられた賞で、米国内に幅広い人脈を持って戦後最長となる6年半も米国大使を務め、日米関係発展に尽力した加藤良三氏が同年駐米大使を最後に退官したのを契機に米シンクタンクCSIS(?)が設けたモノらしいです
14日付米国防省web記事は・・・
●14日、ヘーゲル国防長官と元駐米大使の加藤良三氏は、加藤良三賞を国防省に極東アジア専門家として勤務するChristopher Johnstone氏に贈呈した。授与式には佐々江駐米大使も同席している
●ヘーゲル長官は式典でスピーチし「Johnstone氏は日米関係、特に日米同盟の強化に貢献した」、「中でも1997年以来初めてとなるガイドラインの見直し開始決定、東シナ海での緊張への対応、沖縄駐留米軍の再編におけるこれまでで最大の成果とも言える辺野古承認での働きは目覚ましかった」と同氏を讃えた
●更に長官は「シュルツ国務長官がかつて表現したように、同盟国との関係維持や発展は庭師の仕事のようであり、常に注意して手入れしていかねばならない。その点、Johnstone氏はその全ての経歴において比類無き優れた庭師であり、特に2010年に国防省で勤務を初めた以降の活躍が素晴らしい」と述べた
●また「この部屋にいる皆さん全てが日米同盟強化に尽力されたされた方々だが、だからこそ、20年前に彼が初めて日本を訪れて以来の日米同盟強化に懸ける静かな決意を理解し、特に過去4ヶ月間で彼の努力が生み出した目に見える進歩を讃えることが出来ると思う」と語った
●長官はケネディー駐日大使からのメッセージを読み上げ、「彼の日米同盟への貢献を讃えたい。彼が2013年の2+2共同声明をまとめるために果たした確固たる仕事を含め」、「同盟のマネージャーとして、今後も共に仕事が出来ることを楽しみにしている」と語った
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この加藤良三氏は、日本プロ野球のコミッショナーだった当時、例の「飛ぶ統一球」問題で辞任した加藤良三氏のことです
あの問題では、日本プロ野球の「闇に食われた」形になりましたが、日米関係においては極めて功績の大きい方で、駐米大使当時も何回となくその評判を耳にしました
初代NSC局長には谷内氏が就任していますが、本来は米国に比類無き人脈を持ち、広く尊敬と信頼を集める加藤良三氏が大本命だったと言われています
この時期に、この話題を提供しただけでも素晴らしいと思いますが、今後ともご活躍頂きたいものです!!!
式典の写真集
→http://www.defense.gov/photoessays/photoessayss.aspx?id=4734