昆虫型UAVと長距離自立対艦ミサイル開発

本日はDefense-Tech記事より、2つの研究開発ものをご紹介します。
陸軍を中心に研究中の昆虫型UAVと、自律性の高い長距離対艦ミサイルの開発です
陸軍研究所主導の昆虫型UAV
InsectUAV.jpg●陸軍研究所が、陸軍や学界や企業を束ねて「生物のような」ミニロボット技術を研究する枠組みであるMASTのリード役として、BAE Systemsと追加の5年契約を36億円で結びました
●ミニロボットにセンサーを付け、複雑な都市環境で、兵士を危険にさらすことなく偵察を実施することを狙っている
●延長した第2段のMASTでは、超小型飛行機構、間接、推進装置、センサー、自立性、通信、航法、操縦についてさらに研究を進める
●陸軍研究所の審査会は、MASTが過去5年間素晴らしい成果を収めていることから、更に5年間の計画延長を許可した
BAE Systemsは、メリーランド大学、ミシガン大学、ペンシルバニア大学、NASAジェット推進研究所等とも連携しながらプロジェクトをリードしていく
長距離対艦ミサイル:LRASM
LRASM2.jpg●米海軍はLRASM(Long Range Anti-Ship Missile)開発を行っているロッキードマーチン社(LM社)とリスク低減策と同ミサイル改修のための追加試験契約を63億円で結んだ
●2010年の契約で行っている空中発射試験に加え、新契約ではB-1爆撃機からの発射を本年計画し、来年は地上発射試験も行う。リスク低減策では、電磁パルス対策等を行う予定になっている
●LRASMはDARPAや海軍開発室と協力して開発されている対艦ミサイルで、自立目標照準で精密誘導可能な対艦ミサイルである。長距離空対地ミサイルJASSM-ERをベースに開発されている
複数のセンサーやデータリンクを備え、対ジャミング能力に優れ、艦艇群の中から特定の目標を攻撃できる対艦ミサイルで、多様なプラットフォームに搭載できる
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JASSM.jpg「昆虫」のような超小型偵察UAVは低価格の「Game-Changer」として、
LRASMは対中国A2ADのエアシーバトルの「family of systems」の重要な一員として、
それぞれ国防予算強制削減の中にあっても、生き延びているようです。
LRASMは射程が500km以上とのネット情報で、VLS発射が可能との話も。
長距離空対地ミサイルJASSM-ERは射程900km程度で、複数の空軍爆撃機や戦闘爆撃に搭載可能状態です。
「空中発射巡航ミサイルの後継」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-12-1
「JASSM-ER最終試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-1

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