25日、イラン海軍がイラン領海内で「Fajr 91」と呼ばれる4日間の演習を開始し、「想定シナリオに沿った防御能力」の訓練を行うとイラン海軍大将が発表しました。
またイラン海軍司令官は、28日から年始にかけホルムズ海峡からオマーン海にかけての一帯で「Velayat 91」演習を実施すると発表しました
26日付「Defense News」によれば・・・
●25日から開始されている「Fajr 91」は、イランとカタールの共同開発ガス田がある「South Pars」周辺のイラン領海内で実施されている
●28日から予定されている「Velayat 91」演習について、イラン海軍司令官のHabibollah Sayari大将は、「我々は隣国との海上境界を尊重し、国際法に則って艦艇機動の訓練を行う」と述べた
●同司令官はまた、「海軍艦艇、潜水艦、ミサイル防空システムが参加し、演習期間中にその能力を確認テストする」と述べ、「イランはその海軍防御能力のデモンストレーションを狙って演習を行い、周辺国に平和と友好のメッセージを送る」と付け加えた
●イランはしばしば同海域で軍事力を誇示する演習を行い、ホルムズ海峡封鎖の脅しをかけている。同海峡は、世界で取引される原油の1/3が通過する。
●イラン海軍は約1万7千人を擁しているが、外洋艦艇は10隻以下とキロ級潜水艦3隻とその能力は限定的である。
●湾岸諸国はイラン・イスラム共和国の領土的野心を恐れており、イランが度々ペルシャ帝国による地域支配に言及することを懸念している
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静かに迎えたい新年ですが、本年は米国の「財政の崖」とイラン海軍の「ホルムズ演習」で騒がしくなりそうです
しかし、年末年始の「ホルムズ演習」は恒例化しつつあり、「嫌がらせ」としては極めて効果的となりつつあります
「昨年のホルムズ演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-25