19日付インド紙「The Economic Times」は、約2年前にインド国防相が明らかにしていたロシア製5世代戦闘機PAK-FA・T-50の購入に関し、印と露が共同で開発を加速し、2014年に試作機で試験を開始し、2022年までに運用を開始すると報じています。
報道によれば、8月上旬、インド空軍司令官がロシアのPAK-FA製造工場を訪問して開発状況を直接確認し、214機の同機を2兆50000億円以上で契約間近かに至っている模様
2年前の状況を振り返ると・・・
(2010年10月20日AF-Magazine報道)
●米国とインドの両国の報道によれば、アントニー印国防相は先週、インド空軍がロシアから250~300機の5世代戦闘機スホーイPAK-FAを購入すると発表した。2017年から導入開始予定とのこと
●本発表はロシアのセルジュコフ国防相がインドを訪問間に行われ、同機の開発はスホーイ社とインドのHindustan Aeronautics社の共同で進められる予定
●本開発売買契約は2010年12月にメドベージェフ大統領が訪印時に行われる予定
●2010年1月、PAF-FAは初飛行を行い、プーチン首相が自ら映像に登場して大々的に宣伝を行っていたところ
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最近立て続けに、ロシア空軍や航空機産業関連の「景気の良い話」を懐疑的な目でお伝えしてきたところですが、インドを巻き込んでの話と言うことでしばらく注目致しましょう。
このPAK-FAも、2010年の初飛行以後、2番機のフライトが確認されましたが、エンジンや搭載機器が所要の性能を発揮できないまま大量生産に移行できない状況だと理解していたのですが、何か変化があったのでしょうか?
「インド国産原潜本格試験へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-09
「インド空母の状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-12
「ロシア空軍大軍拡宣言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-15
「露が新爆撃機開発宣言!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-16
「プーチン自らT-50大宣伝」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-19
「T-50曲技飛行映像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-11