A-10が艦艇を初撃沈

小さなことから「こつこつ」と!
A-10ship.jpgAir-Sea Battleに新たな一歩です。現在実施中の環太平洋合同演習RIMPAC2012の中で、地上の戦車や装甲車等を主な攻撃目標とする米空軍のA-10攻撃機が、初めて艦艇攻撃を行って撃沈させました。
正確に表現すると、海上目標攻撃は史上2回目で、撃沈したのは初めてとのこと。海空アセットが融合し軍種の壁を乗り越えて対中国作戦を遂行するAir-Sea Battleを象徴する成果でした。
14日に撃沈されたのは、間もなく50歳を迎えようとしていた戦闘補給艦「USNS Niagara Falls」ですが、排水量17000トン、全長約180mの大型艦艇です。
24日付Daily-Newsは・・・
USNS Niagara Falls.jpg●攻撃した第47戦闘飛行隊長のトラビス中佐は、「レーザー誘導2000ポンド爆弾が艦首付近を貫通し、徐々に艦は浸水を始めた。その後A-10の30mm機関砲で攻撃した」、「機関砲の水しぶきが海面から目標に向かう様子は、さながら第2次世界大戦の映画を見ているようだった。非常に興奮する瞬間だった」と語っています
●同じく攻撃に参加した第47戦闘飛行隊のマッコール少佐は、「みんなA-10の攻撃力を過小評価していたような気がする。A-10だけじゃ撃沈できないと予想し、他にも攻撃部隊を準備していたようだが、彼らの任務は無くなったんだ」と自慢げに語った。
初の水上目標攻撃は去年のリビア作戦で
(当時の米空軍報道)
A-10ship2.jpg●2011年3月7日、リビアのムスラタ港で周辺の商船へ無差別攻撃を行っていた2隻の小型船舶に対し、A-10攻撃機が30mm機関砲で攻撃し、1隻を破壊し他の1隻の乗員に船を放棄させた。
●米空軍の報道官は、「厳密に過去このような水上目標攻撃が無かったと公式には言えないが、関係者の記憶にはない」と質問に答えてくれた
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このような前線部隊の訓練が、本当に海軍と空軍全体の融合に繋がっていくかは分かりません
小さな一歩に過ぎないとは思いますが、前進していることは確かでしょう。何にも考えていない日本よりは・・・
「B-52が海上目標攻撃訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-21
「10年ぶり大着上陸演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-02
「概要海空軍トップのASB論文」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-19
「CSBA中国対処構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
「AEIが対中国軍事戦略を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-01
「1/2米中衝突シナリオを基礎に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-28
「2/2米中衝突シナリオを基礎に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-28-1

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