電磁波で非致死性兵器

ADS.jpg統合の非致死性兵器研究チームが、電磁波を用いた非致死性兵器のデモをメディアを対象として行ったようです。
この兵器「ADS:Active Denial System」は既に完成しており、2010年にはアフガンへ短期間配備されたようですが、一度も使用されずに送り返されたようです。
「この兵器への誤解が多すぎる」とチーム責任者が訴える機会だったようですが・・・
ADSの概要は・・・
電磁ビームを照射することで人に熱さを感じさせ、一時的に人の行動を不快感とストレスで妨げる。見えないし、聞こえないし、臭わないがそれを感じる兵器である。
●95ギガヘルツの電磁波を使用するため浸透力が弱く、0.4mmしか浸透しない。既に1.1万回の人体への照射試験を行ったが、医学的な措置が必要な事例は2例のみであり、その2例でも傷跡が残ることなく完治している
●電磁波のエネルギーは平均的電子レンジの約100倍あり、そのため射程距離は約1000mもあるが、電子レンジが使用する1ギガヘルツと異なるため浸透力が弱く、内部を加熱できないためポップコーンも出来ない
会見したタフォーラ海兵隊大佐は
ADS1.jpg●この非致死性兵器に対する多くの誤解により、普及が妨げられているのではと感じている
●電子レンジとは異なる。内部には到達しない電磁波を使用している。安全でしかも射程距離が長いので、種々の応用が可能と自負している
●更に不要な危害防止のため、3秒で連続照射は中断するよう設計されている
群衆を拡散させたり、検問所や立ち入り禁止区域の安全確保に、要人の警護等々、広範な応用が可能であろう
●国防省から具体的オーダーはまだ無いが、要望があればいつでも対応できる
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どの程度の精度の照準が可能なのか・・
相手の目に照射されたら視力に影響が出るのか、回復するのか・・・
一度、非致死性兵器と知れ渡ったら、抑止効果や行動妨害能力が低下するのでは・・・
建物や装備品、精密機械の影響や効果についても知りたいところです。
しかし・・もう少し小型の発射機が必要では・・・と思うのは、まんぐーすだけでしょうか
「EMP利用の兵器研究」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-08
「核抑止の代替?CSMについて」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25

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