12日、パネッタ国防長官は国防省webサイトで、オバマ大統領が次期在日米軍司令官となる第5空軍司令官候補にSalvatore A. Angelella空軍少将を推薦したと発表しました。勿論、中将への昇任推薦と合わせてです。
Angelella少将は現在、統合の戦略計画副部長(vice director, Strategic Plans and Policy (J-5))で、その前は第5空軍副司令官、太平洋軍戦略計画副部長、三沢の第35航空団司令官、更に前には三沢F-16飛行隊長まで歴任の日本の専門家です。更に言えば第5空軍司令官の副官まで経験があります
F-16のパイロットとして複数の部隊を経験し、戦闘行動時間は182時間です。約1年間空軍司令部で宇宙関連部署の経験がありますが、日本6年間以外の海外勤務は独3年・ベルギー1年です。
1981年に空軍士官学校を卒業し、空軍内の学校でエアパワーの修士号、2000年に国防大学を卒業しています。軍外の学校でのお勉強はないようです。
よくこれだけ日本や太平洋地域の勤務をやらせたモノだと思います。しかもF-16配備の韓国には全く勤務がないという徹底ぶり。
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なお、2010年10月から第5空軍司令官を務めているBurton Field中将は、空軍司令部の作戦計画部長の要職にご栄転の推薦が成されています。
なぜか最近は、第5空軍から空軍司令部の部長職への流れがあるように思います。太平洋地域重視の表れでしょうか。(ライス司令官は教育訓練コマンド司令官にご栄転でしたが・・・)
統合参謀本部で、7ヶ月間はゲーツ前長官の薫陶を身近で受け、更に厳しさを増す予算状況を踏まえた日本通が、今度は日本に牙をむくのか・・・注目です。
「新戦略とOffshore Balancing」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-27
「米海軍は日本から豪へ移動」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-29-2
「敵に財政負担を強いる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-03
「石破茂・元防衛大臣の怒り」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-24