本日は休日まったり企画です・・・。
最近はすっかり隠居生活が板に付き、ほとんど「宴会」や「飲み会」等々の機会が無く、「おいしいもの」カテゴリーで紹介するお店が増えないのですが、本日は庶民的酒場を紹介する不思議な魅力(魔力?)のテレビ番組を取り上げます。
既にご存じの方も多いでしょうが、毎週月曜日の21時からBS-TBSが放送の1時間番組「吉田類の酒場放浪記」(http://w3.bs-tbs.co.jp/sakaba/)のことです。
まんぐーすが地デジ対応テレビを駆け込みで買った夏以降、吸い込まれるように吸い付いて見ている番組で、毎週1時間、各15分の新作1本と旧作3本、合計4本を連続して放送する番組です。
番組の内容は極めてシンプル・・・
●吉田類なる通称「酒場詩人」の60男が、どこにもあるような人気の大衆酒場を訪れ、酒を飲み、肴を味わう番組。東京周辺の店が中心だが、時に地方遠征も行う。
●普通のグルメ番組のようにしつこく料理を説明したりほめたりもしないし、酒のうんちくを語ったりしない。人の良さを漂わせながら、ただただ旨そうに、お店や常連さんのおすすめを味わう。
●飲むのも食べるのも、どこの居酒屋にもあるような決して高くないモノばかり。地方遠征の際は地方の特色を出しているが、それでも居酒屋価格。
●お決まりは、最初の一杯を飲む際、店の先客とご挨拶代わりの乾杯を行うこと。そして最後に、店から出て店の前でコメントを短く語ること。ただし、ほとんど意味のあるコメントはない。多くの場合酔っぱらっていてろれつが回っていない。
●ナレーションも入るが、ほとんどまったりした吉田類をからかうような意味のないモノが大半
こんな調子の番組ですが、既に紹介した店は450軒に近づいています。そして正月元旦に4時間にわたって計16件の店を紹介(再放送)するスペシャル番組まで成立させてしまう不思議なも力を持っています。
その魅力は、お酒をほとんど飲めない3人家族で4時間の元旦スペシャルで見た方による、以下のコメントが表しています。
・・・・この日は正月特別番組ということで4時間の放送だった。
下戸3人が4時間も、赤の他人がひたすら飲み歩く番組を見て、「いいねえ、あんなところに行ってみたい・・・」、「ああいうの食べながら呑んだら美味しいだろうねぇ」なんて言いながら4時間も見てしまう番組って何だろう?
店に入って席を決めるときの抜群のセンス、周囲の常連さんとのバランスのとり方などに一朝一夕に培われたのではない、並々ならぬ力量を感じる。
・・・・・以上がコメント
そういえば最近我が家でも、ふと気づくと酒の飲めない女性陣がぼんやり黙って番組を見ていることが・・・。何なんだろうこの番組・・・。
この番組を、木金曜日でなく月曜日に放送するTV局の意図は何でしょうか・・。1週間の始まりにため息の出るお父さん達への「癒し」なのでしょうか?
ちなみにBS-TBSは火曜日と水曜日の同時間帯に、海外のバスツアーや日本の魅力を探る旅番組を放送しています。
忘れてました! この番組のもう一つの魅力は、そのBGMです。
番組冒頭、吉田氏登場の背景に流れる懐かしの洋楽(この表現が既に古典・・)・・・おもわずBGMに耳を傾けてしまう名曲の選りすぐり・・・。スタッフの世代を感じさせます。
「吉田類の酒場放浪記」(http://w3.bs-tbs.co.jp/sakaba/)をご紹介しました。