5日付「Defense Tech」記事が、「対艦弾道ミサイルの目標照準用偵察機か」との見出しで下の写真を紹介しています。
同記事はChina Defense Blogを引用し、中国版グローバルホークと形容される写真の機体について、
●中国製のグローバルホークのような高々度無人機が中国空軍へ引き渡されようとしている
●この機体の持つ重要性は、中国軍が最も欲しているものの一つ、対艦弾道ミサイルが必要とする目標位置情報の提供に使用できる点にある。
●既に米国の専門家は、中国が6万フィートを飛行し、300マイルの捜索範囲を持つレーダー視認性の低い無人機計画を持ち、仮に適切に組み立てられれば対艦弾道ミサイルへの情報提供の中核になり得ると示唆していた。
●中国は兵器システムにおける外国依存から脱却しようとしており、先日紹介した戦闘機エンジン同様、この分野でも努力を続けている。当然輸出も視野に入れているのであろう。
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気になる国の無人機といえば、5日付「DODBuzzs」が
「無人攻撃機はパンドラの箱を開けたのか」との記事を掲載しています
●米政府は、無人機により第3国(パキスタン等)での悪人を殺害したとしても戦争には当たらないと主張している。
●しかしこの主張は、主張そのものの解釈とは別に、パンドラの箱を開けることになるのでは、との懸念を呼んでいる
●例えば、イランが無人機を入手して、イランの反体制運動を支援したCIA要員を攻撃することを助長しないか
●米国が無人機分野で圧倒的に先行していることは事実だが、技術の米国優位はそう長くは続かない。中国は無人機を開発中と言われているし、ヒズボラさえも保有しているらしい。
●仮に米国がイランから、CIAのあるバージニアで無人機を飛ばす許可を求められたら、許可するだろうか? 断られたイランが無断で無人機を飛ばしたら、戦争行為として世界に叫ぶのだろうか? パキスタンはどうだったか?
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今現在はそれほど危機感は有りませんが、無人機はならず者国家がその気になれば、中国軍人が見栄や軍人の夢を追わなければ、導入のハードルは高くないでしょう(通信系は別として)
もう少し真剣に考える必要があるかも知れません。
不慣れながらTwitterも始めました・・・@Mongoose2011です。
無人機関連
「有人無人両用のISR機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-10
「暴露ビンラディン作戦細部」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-03
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「米海軍航空戦力の将来・後編」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27