英空軍が戦闘機部隊を無人機部隊へ

TornadoRAF.JPG5月20日、英国空軍の参謀総長であるドールトン大将(Air Chief Marshal Sir Stephen Dalton)が、トーネード戦闘機の飛行隊を無人機MQ-9リーパーの2つ目の飛行隊に改編すると発表しました。Air Force Magazineのアーカイブス5月20日付記事より
●第13飛行隊は現在運用しているトーネード戦闘機の運用を5月末には終了する。来年、同飛行隊は現在のMarham基地から英国中東部のWaddington基地へ移動し、リーパー無人機の飛行隊となる
MQ-9.jpg●英空軍は既に1つのリーパー飛行隊(第39飛行隊)を保有し、米国ラスベガス近郊のクリーク空軍基地から遠隔操作してMQ-9リーパーを運用し、アフガンでの作戦をISR面で支援している。
●英空軍は現有のリーパー機数を2倍にして10機態勢にする予定で、それに伴い地上管制施設も4カ所増設する。
●ドールトン参謀総長は「我々は限られた資源を、より有効により効率的に活用しようとしている」と説明した。
////////////////////////////////////////
DaltonUKAF.jpgドールトン大将は先日「(競売にかけられていた)空母アークロイヤルは必要だ」と発言して物議を醸しましたが、戦闘機にはきっぱり未練がないようです。・・というか当然でしょう・・・。
恐らく・・・数十年にわたり機種変更を経つつも伝統が継承されてきたであろう戦闘機飛行隊の名称を、そのまま無人機部隊に引き継ぐところが「パラダイムシフト」を強烈に印象付ける出来事です。英国空軍人にとっては・・・
英国軍も大改革へ経費縮減策へ
「ああ・・英国空母競売」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-29-1
「英軍2020年までに戦闘機半減」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-13-2
「英国も国防省改革」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16-1
「英軍に学ぶ経費縮減策」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-26-1
「英空軍も戦闘機削減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-08-03
「限られた資源を、より有効により効率的に活用しようとしている」・・・良く噛みしめて考えましょう・・・

タイトルとURLをコピーしました