KC-X決定!泥沼回避可能か?

BoeingNewGen.jpg米国時間24日、米国株式市場が閉じた後のタイミングで、10年渡り軍需産業を巻き込んで繰り広げられたKC-X機種選定の3度目のやり直し結果が発表されました。
結果は大方の予想を覆してボーイングが勝者で、次期空中給油機はKC-46Aと呼称される見込みです。
各種軍事メディアは、一件落着と沈静化を期待する国防相とは異なり、破れたEADSが欧州の政治家を動員して抗議するとか訴えるとかの騒ぎを報じています
2003年にボーイング2008年にはEADSが勝者となりましたが、それぞれのケースで相手方が異議を申し立てて再選定に至った「筋悪」の3兆円巨大事業です。
発表会見では、リン国防副長官、カーター取得担当国防次官、ドンリー空軍長官及びシュワルツ空軍参謀総長の4人が演台を囲むように陣取り・・・・
リン副長官は、「選定は公平で、オープンで、透明性の高いモノであり、どのような疑義に対しても耐えうるモノである」、そして「我々が発表できるのは、ボーイングが明確な勝者であることである」と述べました
また同副長官は、(官僚組織や軍需産業でなく)現場の戦士が要求事項をまとめた点を強調し、更に必要経費固定の契約(fixed-price contract)であることもポイントであると説明しました。
KC-X.jpgドンリー空軍長官は両者とも372項目全ての要求事項を満たしたが、勝者はボーイング」、更に「本日、約3000億円の4機の生産に関する初期契約を結んだ」と発表しました。また、「空中給油機は、空軍で最も優先度の高い調達装備である」と述べ、選定終了を喜んでいます。
(なお、最初の18機は2017年までに納入されます。)
シュワルツ空軍参謀総長は、「数百人の有能な人たちが懸命の努力で下した決定を喜びとする。選定の話題をやめ、新たな能力について語りたい
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軍事サイト「Defense Tech」は・・
頼むから×3、これで争いは終わりにして、50歳を超える老朽KC-135の更新を開始してくれ!!」と叫んでいます。
Hopefully, hopefully, hopefully, this will be the end of the ordeal and the Air Force can start replacing the 50-plus year old KC-135s.)
軍事サイト「DODBuzz」は・・・
「週明けに発表すれば、つかの間の静かな週末を過ごせたのに・・・議会や産業界、外交を司る国務省まで巻き込んで大変な状況になるだろう
対岸の火事・・静かに拝見いたしましょう。

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