9日、豪での協議を終えたゲーツ長官はマレーシアを訪問し、ラザク首相及びハミド国防相と会談します。国防省高官や報道官が「まさに成長のさなかにある両国軍事関係」と表現したマレーシアとの関係について、国防省HP記事は
ゲーツ長官はこれらの会談の中で恐らく・・・
●マレーシアの拡散防止への努力、対テロ対策、海上における警備活動などを高く評価
●マレーシアが最近アフガンに派遣した40名の医療チーム(ニュージーランドと共にバーミヤン地区で活動中)を高く評価
(米高官・・「特にラザク首相の英断で、米や国際社会との共通利益のために汗を流すことの重要性に理解を示してくれた」)
●米とマレーシアが今後どのような分野で、地域の安全と世界の安全保障環境のために緊密に連携できるかを協議
今回のゲーツ長官のマレーシア訪問は、先週のクリントン国務長官による15年振りの公式訪問の流れをくむものです。
クリントン長官は先週訪問中・・・
●マレーシアは、穏健で確固として過激派イスラムを拒んできた国家である。
●貿易、教育、科学、非拡散、アフガニスタン支援等の分野において関係強化を促す。
●「我々は熱狂的に両国関係の深化、拡大、強化に関与していく」
ゲーツ長官はマレーシア首脳との会談後の会見で
●我々は、自由でオープンな商取引、法による統治や国際規範の尊重、海や空や宇宙そしてサイバー空間など国際的共通領域への自由なアクセス、そして紛争の解決に武力を原則として用いないこと、等の信念を共有することを確認した。
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しかし、クリントン長官は15年ぶりの公式訪問(国際会議での訪問は除く)ですか・・・
・・・先頃、ゲーツ長官が政府を説得してインドネシアとの軍関係を再開したように、米国は南シナ海周辺・・つまり中国包囲網を立て直しつつあります。勿論、経済発展著しいこの地域との関係強化で中国に後れを取ってはならない・・との強い意志の現れでもありましょう。
「インドネシアと関係強化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-23
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