映像:高度7万フィートの飛行

U-2Flight.jpg国際線の民間旅客機は、一般的に高度3万フィート(高度10km)付近を飛行する事が通例ですが、偵察任務のため高度7万フィートもの高々度を飛行する有人飛行機があります。
今でも現役なの!!!・・・との驚かれる方もいるかも知れません。SR-71が遙か昔に引退したのに、U-2が現役で頑張っています。U-2を操縦する現役パイロットが57人も配置されているようです。
5日付「Defense Tech」の記事は、軍事情報サイト「military.com」の創設者であるChris Michel氏が7月22日にカリフォルニア州のBeale Air Force BaseからU-2に搭乗して同州上空を飛行取材した様子が、Chris Michel氏撮影の映像と共に紹介されています。
感激したChris Michelはその感想を・・・
●ギリシャ神話のイカロスが滑るように高度を増していく。これまで青いと考えていた空が黒い。白と青に塗られカーブする地球や地平線がこれまでになく離れて見える。
●私を乗せたU-2 Dragon Ladyは、音の痕跡を消し去って7万フィート超の高々度をセイリングしていく。パイロットの第99偵察飛行隊サンテゥーシ中佐は「今もこの機体はその能力を十分に発揮してくれている」と私に説明してくれた。
●宇宙服のような操縦者用スーツのサンバイザーを少しずらして吐く息がコックピット内に漏れると、マイナス70度の外気温に冷やされたキャノピーに呼気の水分が凍り付く。凍り付いたキャノピーを通して太陽の光が差し込む様子は、氷のクリスタルの空間を漂っているような錯覚を与えてくれる。
●まさに一生で一度の体験をしている感激に身を震わせながら、この飛行を任務とする57名のパイロットが一瞬だけうらやましく覚えた。その飛行に伴うリスクを考えるとき、私の撮影する映像が皆さんにとって貴重なものとなることを祈る。
(参考記事)
「U-2が引退できない」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-22-1
映像画面の再生ボタンを押すと現れる「youtubeを見る」をクリックすると、別ウインドウが開いて再生できます。約3分20秒の映像です。

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