14日付ニューヨーク・タイムズ紙が「米、和平についての話し合いにタリバンが参加するのを助ける」との見出しの記事を掲載しています。その概要は・・(写真はNATOでの会議の後、ラスムッセン事務総長と)
●NATO高官とオバマ政権高官は、米主導の部隊がカブールでの初期的な和平交渉に参加するタリバン上級指導者の移動を許可していると言明した。
●これらの高官は、話し合いにはタリバンの上級メンバーが参加しているが、話し合いは予備的なものであり、タリバン側もカルザイ側も合意の達成にどれほどまじめなのか、判らないと述べた。
●NATO高官は「タリバンの非常に高いメンバーからアフガン政府の最高レベルに接触があり、NATO軍はタリバンがカブールに来ることを色々な意味で援助した」と述べた。
14日ブルッセルで記者会見したゲーツ国防長官とクリントン国務長官は、(NATO国防相外相会議後の会見で)本件への質問に答える形で・・
ゲーツ長官は・・
●まず最初に、我々は常に、和解協議がアフガンにおける究極的な解決の一部を成すと考えてきた。そして我々は、そのプロセスを支援するために出来ることは何でも行う。
●カルザイ大統領との間に設けた原則事項には、このプロセスを前進させるに際し両国の行動の透明性を確保することが含まれる。米とアフガンがそれぞれ何を行っているかを双方が承知している。我々はともに進むが、アフガン側がリードする。
●追求するにふさわしい機会があれば、利用するべきだと考えている。それが短期間に実を結ぼうが、数ヶ月から1年掛かろうとも構わない。
クリントン国務長官は・・・
●プレスが報じた兆候に関する内容を、大げさに評価しすぎる傾向があるのでは・と考える。まだ長いプロセスが待っている。
●タリバンが雇った多くの反乱分子が、生活の安定を求め出口を模索しており、戦線を離脱するモノも増えている。
●我々の設定する最低条件は、暴力を止め、武器を放棄し、アルカイダや反乱分子を非難し、アフガン憲法や法に従うことである。和解調停は始まったばかりのとても複雑な取り組みである。
●我々はアフガンの行動を支持し、その目的・目標を理解している。アフガン側は米国の最低条件を分かっている。しかし現時点ではこの努力が実を結ぶかどうかは分からない。
最後にゲーツ長官は・・
●クリントン長官に補足すると、ペトレイアス司令官からの報告や、最近アフガンを訪問した複数の(多国籍軍)国防相の話によれば、アフガン前線での出来事に勇気付けられているとのことである。
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最後まで諦めず、色んな取り組みが行われてるんですね・・・。カルザイへの不信感とそれを裏切らない腐敗臭ムンムンのアフガン大統領ですから、期待をせずに傍観したいと思います。
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