中国が着々と衛星を打ち上げ

Chinese-Satellite-Launch.jpg10日、中国は本年に入って6基目の人工衛星を打ち上げました。今回のタイプは本年3基目となるYaogan Weixing(意味remote sensing bird)の10番機です。
中国メディアはこの衛星を「科学実験と農作物調査」のための衛星と報じていますが、西側で信じている人はおらず、その軌道や装備から海洋監視衛星と考えられています
本年後半には、更に1基のYaogan Weixingのほか、少なくとも2基の軍事通信衛星と中国版GPS-Beidou用の衛星2基 の打ち上げが計画されています。
宇宙アセットによる通信と監視力の強化は中国軍事力近代化の中心施策であり、拒否戦略を支える偵察攻撃ネットワークの重要な分野となっています。
本件に関し12日付「Defense tech」は・・・・
●中国による米空母群攻撃の手法は、冷戦時代の旧ソ連の手法に似ている
●それは、当時のTu-22バックファイアーとオスカー級潜水艦からのミサイル攻撃の方法である。つまり海洋監視衛星によっておおよその目標位置を入手して目標に接近し、目標近傍からはミサイル自身のレーダーで目標に到達する方式である。
中国が対艦弾道ミサイルDF-21Dを完成させたら、この方法で誘導するだろう。
●地上の指揮統制システムに関し中国は分散型ネットワークを目指しており、一カ所に情報やハードが集中して弱点を構成することがないよう注意している。
ChinaLaunch.jpg●中国は中国流の情報化戦争に多額の投資をしており、それは我々の考えるネットワーク活用にサイバー戦や宇宙を組み合わせたコンセプトである。本分野での中国の課題は、技術的なものよりも組織的な活動に関する事であるが、衛星体制の整備はゲームの様相を一変させる可能性を秘めている。
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「Joint Air-Sea Battle Concept」が想定する中国軍近代化が着実に進んでいます。ちまちまと従来のパラダイムの中で議論していては、周辺国は完全に道を誤りかねません。

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