三浦「カズ」にも聞いてみる

Kazu.jpgW杯決勝から一週間あまりが経過・・・、新聞等で扱われる記事も日本人選手の海外移籍やJリーグの再開関連になってきましたが、あの「日経新聞」が16日付朝刊でキング・カズこと三浦和良選手のW杯観戦コラムを掲載しています。
日経新聞は他の一般大新聞に先んじて「有料電子版」を商業ベースに乗せた新聞メディアで、その読者層は大衆紙とは異なると思いますが、「カズ」の感覚的かつ自らの体験を交えた「南アW杯観」は、社会のリーダー層を中心とする日経読者を刺激する何かがあるのでしょう・・・。
囲み記事「サッカー人として」の概要は・・・
サッカーの恐ろしさを、準々決勝ブラジル対オランダ戦で改めて感じた。一つのプレーでブラジルがぼろぼろになり、オランダに団結力がみなぎっていく・・・。
両チームを飲み込んだ、あの「流れ」のすさまじさが手に取るように分かった。どうにもならない力に、あせり、いらだち、審判に怒りをぶつけるブラジル選手。ブラジル人の人間味を見た気もした。どの国の戦い方も技術・戦術だけでなく、文化の側面が色濃く出ていた
Kazu2.jpg●例えばチリはとにかく攻撃的。ひたすらドリブルするFWサンチェスなどは最高だった。「DFが大きかろうと何だろうが、向かっていけ。おまえがドリブルで勝負すれば、怖がるのは相手だ。」、ブラジルで過ごした8年間、そう教わり続けたものだ。
●「身体能力」なんて言葉を知らずに育った。それが良かったんだと思っている。
頭で理解できれば文化じゃない、と言われるほど文化の根っこはマネしようにも難しい。ブラジルのサッカーをイタリア人にやれと行っても所詮は無理。W杯は、そんな文化と文化がぶつかり合う場である。だからあんなにおもしろいんだろう。
Kazu3.jpg●僕らは日本人の文化やメンタルを知っていて、慎重な戦いを「我慢強い」と肯定的にとらえる。オランダ戦の翌日、同僚のブラジル人は「何故日本人はあんなに怖がるんだ?」と首を傾げる。そんな日本の慎重さがブラジルの価値観では美徳にならない。日本はカメルーンに完璧に対応し、パラグアイにも奮闘した。でも日本と関係ない人には「退屈な試合」と映りもする。
本当のところを僕は知りたいね。世界から見た「日本サッカー文化」の評価を
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サッカー小僧的な感覚がよく出ていて、こだわりのない自然な感想が新鮮です。
ブラジルで8年、イタリアや東欧でもプレーしたカズ。でもやっぱり根っこはどっぷり日本人で、そんなところを飾ることなくこだわり無く「醸し出す」ところが日経新聞読者に好まれるのでしょうか・・・。
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「W杯:小野剛さんの分析再び」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-05-2
「16強を川淵三郎が語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-14-2
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