昨13日、防衛省統合幕僚監部が発表した中国海軍の活動は、中国海軍が第一列島線を越えて活動する能力を着実に付けていることを示すものですが、各種報道では若干断片的なので統幕発表の写真と合わせ改めて紹介します。
下記概要と全ての艦艇、潜水艦、ヘリコプターの現場写真が統合幕僚監部のHPで公開
→ http://www.mod.go.jp/jso/press2010/press_pdf/p20100413.pdf
また、参考資料として「中国の軍事力近代化と海洋活動について」が公開
→ http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/seisakukaigi/index.html
●4月8日(木)午前、
中国艦艇から発艦したとおもわれる艦載ヘリコプターが警戒監視中の護衛艦「すずなみ」に接近し、水平距離約100ヤード、高度約100フィートを近接飛行した。(写真からヘリの乗員がカメラを構えているのが判る)
このような飛行は艦艇の安全航行上危険であると認識している。
●4月10日(土)午後8時ごろ、
中国海軍艦艇等が、沖縄本島の西南西約140kmの南西諸島を東シナ海から太平洋に向けて南東進中の所を確認。
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦2隻(写真上)
ジャンウェイⅡ級フリゲート1隻
ジャンウェイⅠ級フリゲート2隻(写真下)
キロ級潜水艦2隻
フーチン級補給艦1隻
ダーラン級潜水艦救難艦1隻及び
トゥーヂョン級艦隊航洋曳船1隻の合計10隻を確認した
米国が「anti-access」環境での戦い方で示唆するとおり、第一列島線内では中国が「米空母の防空機能や対艦防護能力が飽和する」ぐらいの能力を近い将来保有します。従って米国は、足の短い戦闘機は役に立たず、長距離攻撃能力や無人機に頼るべきと主張しています。米国の考え方は軍事的合理性にかなっています。それがどんなに日本にとって厳しい現実であるにせよ・・・。日本はどこに投資すべきでしょうか・・・。
「Air-Sea Battle Conceptの状況」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-23-1
「(Ver.2)QDRから日本は何を読みとるべきか」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-01-1
「QDRから日本は何を読みとるべきか(Ver.1)」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07
「米空軍OBが断末魔の叫び」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-05-1
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