16日、ペトレイアス中央軍司令官が上院軍事委員会で「我々は(アフガンやイラクの)他の挑戦への視点を失ってはならない」と、イラン、パキスタン、イエメン等について語っています・
●イランについて
「イランが全てのオプションを失ったとは誰も言えない」、「我々は手をさしのべていた。彼らが握手をしなかったのだ。焦点は制裁トラックへ移りつつある。しかし私はこれ以上述べたくない」
●パキスタンについて
パキスタンの人々はタリバンのような過激派が最大の脅威であることに気がついた。「パキスタンの人々は、タリバンが彼らを数世紀前の状態に引き戻そうとしていることに気がついた。」 「パキスタン軍は北西部や南部ワジリスタン地域で過去数ヶ月いくつかの印象的な作戦を実施しており、パキスタン軍への支援増加は有効である。」
●イエメンについて
昨年策定した計画を実行に移している。イエメン政府は、アラビア半島アルカイダの扇動により高まる過激派を沈静化することを昨年夏受け入れた。
我々はイラクやアフガンで成功裏に使用されている手法、つまり大衆への過激なメッセージに対処する手法がイエメンでも拡大するよう期待している。イラクやアフガンで国務省と共に行っている「Operation Earnest Voice」の拡大が必要である。
「我々は過激派がサイバースペースで上手に位置することを受け入れられない。明らかに、我々はこの分野で更なる政策、能力、資源が必要である。過激派はネットの世界でリクルートし、改宗させ、戦略戦術を広めている」、「表現の自由を妨げることなしに、どのように阻止するかを考えなければならない」
1月末に来日したパキスタンの報道関係者の話を聞く機会がありましたが、「米が過去、パキスタンや周辺地域に対して行ったことを考えると怒りがこみ上げ、話す気になれない。米がアフガンで活動を初めてから、今現在に至るまで、国内でテロで数万人の女性や子供が犠牲になっている。この数は米国兵の犠牲を遙かに上回る。この状況でパキスタン国民が米国の政策を理解するとは考えられない」とテーブルを叩かんばかりに語っていました。ペトレイアス将軍は立派な人だと思いますが、現実は厳しすぎる・・・。
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