F-35用「虎の穴」の準備に着手

warfarepil.jpg18日に、米空軍の戦技戦法を考案する「空軍戦闘センター(Air Force Warfare Center)」が、イラクやアフガンの地上部隊を「いかに迅速に効果的に直接支援」するかに全力を挙げているとの米国防省HP記事を紹介しましたが、16日付の同HP記事で伝統的な仕事にも取り組んでいることも紹介されていました。
2014年からネリス空軍基地に配備が開始されるF-35戦闘機の戦技戦法を研究して普及する、F-35用Weapons School(戦技学校)の準備が開始されているようです。F-35用の格納庫や整備用施設の建設工事は既に進行中の模様ですが、上級パイロットの養成教育訓練準備も始まりました。
なお現計画では、2011年に最初のF-35訓練飛行隊がエグリン空軍基地に編制され、12年に海兵隊の飛行隊が初期運用可能状態になる予定。
warfarecent.jpgこのF-35戦技学校の特徴は、ベトナム戦時F-4ファントム用に作られて以来の統合教育コースとなる点にあります。F-35は空軍がA型、海兵隊が垂直離着陸可能なB型、海軍が空母用C型を使用しますが、基本的に同型機であるため、当面は空軍がネリスに海・海兵隊のパイロットも集め、集中的に戦技戦法を検討、訓練の基本パターンを作り上げて部隊に普及する模様です。
クレスゲ戦闘センター長(空軍少将)は、「最初に空軍が戦技学校を造り、そこに海・海兵隊も参加すれば、海・海兵隊が自身の戦技学校を容易に作れるだろう」と述べました。同センター長は海軍の戦技学校(通称トップガン・スクール)の連中とも教訓を分け合う、と述べました。
warfaref-35.jpgクレスゲ少将は、現在部下がF-35を実戦的現実的な環境下で訓練させるにはどうすればよいかを懸命に考えている、と語りました。担当のモンゴメリー大佐は「F-35は非常に優れた航空機なので、訓練者が実戦を経験しているような訓練環境を準備することが大きな課題である」と苦労を語りました。
「目標を、目視、光学的、赤外線、レーダー反射などの面でリアルに造り、本物の敵の臭いがするようでなければだめだ」、「これまで取り組んできた課題とは異なる。ステルス技術の搭乗により変わった」と述べています。
高性能機の能力を最大限に発揮させるような模擬目標・環境の準備・・・何を考えているんでしょうか? しかし、ネバダの試験訓練空域は12000平方マイルだそうです。単純に想定すると縦120マイル、横100マイルです。飛行場からも近いだろうし・・・何でもやり放題ですね・

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