ゲーツ長官が情報リークに激怒

１２日、ゲーツ国防長官は移動中に同行記者団に対し、アフガニスタン戦略の協議や陸軍基地乱射事件に関する情報漏洩について厳しく非難しました。
１１日に行われたオバマ大統領を囲んでの８回目のアフガン戦略会議の内容が「国防省関係者から漏れたことに疑いの余地はほとんど無い」と語り、「関与したものを特定できれば、その者は職を失うだろう」と警告を発しました。
アフガンに戦略に関するリーク報道とは・・・
［ワシントン　１１日　ロイター］　オバマ米大統領は１１日、軍関係者らと共に、アフガニスタンにおける新たな戦略に関する最終的な選択肢について検討した。関係筋によると、アフガニスタン駐留米軍に３万人超の追加派兵を行う案が関係者の間で支持を集めているという。追加派兵の規模としては、２万人超から、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官が求める４万人まで、オバマ大統領は４つの選択肢を検討しているが、このうち３万人超の増派を行う選択肢が関係者の間で最も支持を集めている。・・・との内容です。またアジア歴訪後に最終判断を下す可能性があるとも報じられているところです。
一方、フォート・フッド陸軍基地での乱射事件に関して同長官は、「事件発生時に周辺にいた者は、それぞれに断片的な情報を持ち合わせているだろうが、全体像を理解していない。関係者は（報道関係者に）黙るべきだ」と述べ、事件が捜査中に、報道が加熱することに懸念を示しました。
ゲーツ長官の１２日の訪問先は、現場のニーズに的確に答え、かつ現場へ迅速に配備が始まったことでゲーツ長官賞賛の新型兵員輸送車M-ATVs工場の激励です。
この車両は、路肩爆弾（IED）による死傷者が、アフガンでの犠牲者の８割以上をしめ、それへの対応が急務となっている現状への重要な対応策です。ゲーツ長官の工場視察激励は、F-35, MC-12偵察機に続いて３カ所目です。