ゲーツ長官来日特集:極東安保観(2/2)

gates.jpgゲーツ国防長官の20日からの来日関連特集その2回目は、ゲーツ長官のアジア全般と日韓に関する発言から紹介いたします。
毎年5月にシンガポールのシャングリラホテルで開催されているアジア安全保障会議(通称:シャングリラ・ダイアログ)での発言です
この会議は民間の研究機関であるIISS(英国国際戦略研究所)が主催しているものですが、アジア太平洋地域の国防関係首脳がほぼ勢揃いすることで知られ、日本からも防衛大臣のほか外務省高官や議員さんがたくさん参加します。
●アジア全般への米国の政策
「米国は、地域でのプレゼンスや直接行動へのコミットメントを維持する一方で、これまでにも増して、パートナーが自ら自己防衛を果たせるような能力構築に力点を置いていく」と、その変化(a very real shift)の方向に言及しました。
●日本や韓国に対して
「日本と韓国は、自ら防衛任務を担えるよう取り組んでいる。その結果として、米国と両国はパトロンではなく、パートナーとしてより適当であるように調整を続けてきた。しかし、依然として、パートナーとして完全に準備し、全ての、くり返すが、同盟国としての全ての義務を果たすことができるパートナーでなければならない。」とかなり力を込めた表現でそれぞれの努力を求めています。
昨日紹介した「遠方から」や「見通し線外から」のアプローチと併せて考えてみると、突き放された気がしないでもありません。米軍再編や給油問題は、現在の米国にとってはとてもちっちゃなことです。もっと全体を見ましょう。本年のアジア安全保障会議についてはhttp://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01もどうぞ

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