16日、ゲーツ国防長官が「マーシャル賞」を受賞し、国務省でクリントン国務長官等が列席する中、授賞式が行われました。
マーシャルとは、第2次大戦後の「マーシャルプラン」で皆さんお聞き覚えのあるGeorge Marshallです。
マーシャルは、米陸軍参謀総長として第2次大戦を戦い、戦争後中国大使を努め、更に国務長官をやり、米赤十字の総裁をやった後に国防長官までやった人で、最後はノーベル平和賞までもらっています。ホントすごいですね・・
非常に厳格な人で、ルーズベルト大統領が「ジョージと呼んでいいか?」と訪ねた際、「マーシャル将軍とお呼びください、閣下」と答えた逸話が知られています。
ゲーツ長官は、尊敬しその肖像画を執務室に掲げているマーシャル将軍の名を冠した賞の受賞に謙遜しつつも、唯一似ているのは「公務を辞することに繰り返し失敗していることだ」と受賞スピーチで笑わせています。
またゲーツ長官はマーシャル将軍を、「揺るぎなき国家への忠誠心と諫言への勇気」、「誤りを犯す生き物・人間への理解」更に「衝突と不幸に満ちた国際社会への理解」に優れ、すべての軍人が目標とすべき人物であると讃えています。
クリントン国務長官を脇に置きながら、「国務省と国防省をうまく協力させるという、複雑で欲求不満のたまる知られざる仕事を、戦後の困難な時期に成し遂げた」とマーシャルを持ち上げるなど、「静かだが決意に満ちた」ゲーツ長官のスピーチにはいつも「ニヤリ」させられます。
スピーチはhttp://www.defenselink.mil/speeches/speech.aspx?speechid=1387
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