14日のテレビ東京の夜の特集番組で、「坂あり、階段あり、ギャンブル推奨の老人デイケア施設」の紹介がありました。焼酎飲みながら見ていたのですが、結構考えさせられました。
その施設の名は「夢のみずうみ村 アルペンデイサービス」 富山県富山市小西170 写真からも解るようにアルプスの山々を望む、田舎の施設です。
「過保護にするのが一番よくない」、「やる気を持ってもらうのが一番」との考えのもと、数年前に施設の中にわざと坂や階段を作り、筋トレ施設も作ってしまった画期的な施設です。ご飯の時間になるとお年寄りたちが自ら茶碗にご飯を盛り、食べた後は自らが返納する。施設内の様々な作業もお年寄りがやっている・・・
その背景には、自分が体を動かして作業等を行う毎に、施設内だけで通用する「通貨」を対価として提供し、お年寄り方が花札やルーレット等の「賭け事」興じることが出来る仕組みがありました。
ギャンブルだけでなく、カラオケ教室やパソコン教室など各種カルチャー講座にも「通貨」が使用され、中国人の職員による「中国語講座」まで。男性のお年寄りが女性中国人の先生役に中国語で「愛してるよ」なんて言って遊んでました。別に通貨を稼ぐのは目的でなく、体を動かしたい、仕事をして役に立ちたいとの気持ちを自然に後押しした形です。
最初はずいぶん反対があって、来なくなった人もいるようですが、「生きる喜び」を改めて感じるお年寄りが増え、歩けなかった人が歩けるようになった例がいくつもあるということです。本当に一生懸命考えるとこんな発想の転換も出来るんだな・・・と固い頭の自分をずいぶんと反省しました。
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