昨日は陸軍兵士の子供達のメンタルヘルスが急激に悪化しているとの悪いニュースでしたが、本日は米軍にとって数少ない明るい話題です。
13日、カー国防副次官(軍人政策担当)が記者会見で、高校卒業程度を想定した新隊員募集が、採用数達成率と採用者の質の両面で志願制に移行した1973年以降で過去最高の好成績を記録したと発表しました。
現役兵の採用は4軍全てで100%以上を達成し、質の面でも96%が高卒となり、90%の目標基準を大きく上回りました。入隊時の学力・適性検査でも、72%が平均以上の数値を記録し、目標の60%を上回りました。
同副次官は、不況による追い風もあるが、各地域の募集員の努力や入隊者の4割が対象となった約130万円のボーナス施策も功を奏したと述べました。
別の背景として、911事案を若くして目の当たりにした世代は、公務への奉職意欲が高いことも挙げました。
問題点として同副次官は募集対象年齢層(17-24歳)での肥満の増加を挙げました。1980年代には20人に一人が肥満であったが、今は4人に一人である、と採用現場の難しさを語りました。
各士官学校でも志願者が増加(http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-07-28)し、大学としての評価も上がるなどの話題も最近ありましたが、米国社会内の格差拡大や経済の深刻さなどと絡めた社会学者のご意見を聞いてみたいものです。
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