6日、米太平洋陸軍司令官のミクソン中将(Benjamin R. Mixon)が記者会見を行い、イラク・アフガンを除いて米陸軍最大数となるストライカー装甲車17両を海外展開し、10月12日から約2週間にわたりインド陸軍と戦闘を主体とした演習を実施すると発表しました。
ストライカー装甲車は、10名前後が搭乗可能。従来の兵員輸送車に装甲、火力、機動力とネットワーク連接機能を備えた装甲車で、米陸軍の新たな戦いの中核的存在です。
17台のストライカー装甲車と約200人の米兵が参加する演習では、実弾射撃を含む戦闘機動をコンピューターネットワークも連接してインド陸軍と実施する予定です。インド陸軍が強く希望していたストライカーとの訓練は、米国防省が進めているインド軍との関係強化の大きな一歩と位置づけられている模様です。
特に近年、アジア地域では災害対処や人道的支援能力の強化を目的とした演習が一般的でしたが、今時の演習は戦闘訓練に特化しているところが際だっています。
ミクソン司令官は「インドとの関係強化に向けての大変重要」とその位置づけを語ると共に、「ハイエンドの戦闘訓練で、全力対処だ。大変エキサイティング」と述べました。
関係者によれば、イラク派遣経験者が半数以上を占めることから仕掛け爆弾(IED)対処も訓練に含まれるとのことです。
米国防省HPは、太平洋陸軍はタイ、インドネシア、日本とも訓練しているとし、シンガポールなども含めたコブラ・ゴールド演習を来年2月に計画中で、今後も地域に積極的に関与していくと述べています。日本でなくてインドへですか・・・中国に睨みを利かせていただきたいものです。
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