29日、在韓米軍司令官のシャープ大将(Walter Sharp:写真)は現地記者団に対し、在韓米軍で勤務する兵士の勤務期間延伸と家族帯同推進策が順調に進んでおり、米軍の当地域へのコミットメント強化に繋がっていると述べました。
本施策はベル前司令官がゲーツ国防長官の了解を得て昨年4月からスタートしたようです。これまで在韓米軍での勤務期間は1年間が基本であったことから、家族帯同を支える住宅、学校、医療施設などが十分ではなかったようですが、「独や日本のように」との要望で、勤務期間3年を基準とするようになってきているとのことです。
シャープ司令官はその理由を、1年で交代では毎年新着任者の訓練が必要で予算が無駄かつ地域熟練者の養成が困難、単身赴任は家族の負担が大(「イラクとアフガンだけで十分」)、更に2012年4月の戦時作戦統制権の韓国への返還に向けて、家族帯同者を増やすことで米国のコミットメントを示すことが出来る、と述べました。
施策の効果として、08年8月に1700であった帯同家族数が、09年夏現在で3000、10年夏には4900になるだろうと述べ、諸施設の整備が完了した暁には2.85万人の在韓米軍兵士中、帯同家族数が1.4万になるとの見通しを示しました。また、施策に必要な経費が、韓国政府と米軍予算のほかベンチャー企業(public-private ventures)から供給されている点にも触れました。
同司令官が「多くの米軍人は、テレビドラマの影響で韓国が未だに泥道だらけと誤解している。今は完全に違う。」とイメージアップに懸命なところがちょっと笑えます。極東への米軍の関与は弱まるばかりと危惧してましたが、少しはフォローもありました・・・
コメント