30日、米国防省のモレル報道官(Geoff Morrell)は、同日ホワイトハウスでオバマ大統領以下関係者がアフガニスタン問題について会議を行ったことを明らかにし、少なくとも今後数週間はこのような協議が継続され、大統領も時間を割いて出席すると述べました。
無論細部には触れませんでしたが、ゲーツ長官の「大規模増員に対する懸念」が和らぎつつある、ことを臭わせる言及もありました。
●会議メンバー
オバマ大統領、ゲーツ国防長官、マレン統合参謀本部議長、ペトレイアス中央軍司令官、マクリスタル米・NATO軍アフガン司令官等
●報道官の強調した点
アルカイダを破滅させるという目的は明確である。会議では目的ではなく、目的達成のための手段、つまり対反乱作戦(counterinsurgency)が依然好ましい手段かどうかがより多く議論された。兵力・予算(resources)については議論の一部であったが、まだ話の中心ではなかった。
●報道官が言及したゲーツ長官の心の葛藤
ゲーツ長官は以前より、アフガン兵力を大幅に削減して、代わりに複数の小規模特殊部隊・無人機・秘密工作等によって対反乱作戦を行うことに率直な懸念を持っている。
一方で、大規模な部隊派遣によって、アフガン国民から米国が遊離してしまうのではないかとの以前からの懸念は進化発展(evolve)している。しかし、マクリスタル司令官着任以降、同司令官がゲーツ長官の懸念を和らげている。
29日にラスムーセン新NATO事務総長がオバマ大統領と会談後の記者会見で、「戦略がまず一番で、数はその後のこと」と語っていますが、何か戦略面で新たな視点が出てくるのでしょうか・・・バイデン副大統領が増員には大反対だそうです。パキスタン領内のアルカイダだけ相手にしろと・・
コメント