インドが11億人に個人識別番号を

ニレカニ.jpg政権交代後、日本でも国民総背番号制や納税者番号制度導入の話が聞こえてきますが、「世界最大の民主主義国」インドでは日本をしのぐ壮大な計画が始まったようです。
月刊情報誌フォーサイト10月号によれば、インドは11億人の国民全員に個人識別番号を付与し、IDカードを発行するとの国家プロジェクトに乗り出しました。
本プロジェクトの細部は不明のようですが、インドの首相は閣僚級の「インド固有ID機関」トップに、有力IT企業インフォシスの元会長ナンダン・ニレカニ氏(写真)を任命しました。
インドがIDカード・識別番号の導入を進める最大の理由は、現政権が柱の一つとしている貧困層対策を確実にするためです。現在国家予算の約1割が貧困層支援に当てられていますが、半分以上が対象者に届く前に消えてしまう現状への対応策がこのIDシステムです。
ganzisriv.jpg現在州毎に発行されている貧困者カードは食料の割引購入を可能にするが他州に移動した場合使えず、カースト制の所属カーストを記した証明書や出生証明書なども一元的に管理されていないため個人を全国レベルで把握できないのが問題視されています。
また、IDカードにより身分証明が確実になることにより、身分証明を持たない貧困層がアクセスできなかった場所への立ち入りやサービスが享受出来ることもメリットと考えられています。
勿論、個人情報を集積することにより諜報活動や犯罪捜査に役立てようとの政府の目論見もあるようです。
増え続ける人口と混沌とした社会の中で、果たして全国民にカードを持たせることが出来るのか? ニレカニ氏は、まずインドの「シリコンバレー」と呼ばれるバンガロールを含むインド南部のカルナタカ州を対象にカードの発行を開始すると発表しています。
しかし・・・11億人が掌握されて国家としてまとまったら、中国どころではないですね・・・。でもデータの管理をしっかりしないと・・・

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