米アフリカ軍からの情勢レポート

vicimages.jpg13日、アフリカ担当国防次官補代理のハドルストン女史(元大使 Vicki Huddleston)が、2007年に創設された米アフリカ軍の活動エリアの状況に関しインタビューに対応しています。Holylandはアフリカについてよく知りませんが、勉強のつもりで挑戦します。
同次官補代理によれば、
●アフリカの2/3の国は進歩発展を続けているが、1/3はその歩みを止めている。この1/3が破綻国家になることを防がないといけない。リベリアでの活動が典型的。国務省と一丸となって、文民統制下の治安機関の訓練や復興の手伝いを行っている
●当面、2つの懸念がある。一つは「アフリカの角」エリアで、クラシックな破綻国家ソマリアがその一つの典型。もう一つはサハラ砂漠南部に横長に広がるサヘル(Sahel)地域で、いづれもアルカイダが潜伏・移動・活動拠点としている。
●米アフリカ軍構想を発表した際、懸念を持つアフリカ諸国もあったし、今もある。しかし軍民一体の井戸掘り、教育支援、インフラ整備をみて、アフリカ諸国の理解は急速に広がっている。7月にオバマ大統領がガーナを訪れ、米国の姿勢を説明したのも好意的に受け入れられた。
●アフリカの問題は国家単位でなく地域単位。エイズ、麻薬、人身売買等、地域の連携が必要。一つの目標として、アフリカ内の紛争に対処するアフリカ諸国で構成する「地域旅団」的なものの創設がある。西アフリカ諸国が構成するECOWASが、リベリアやコートジボアールにPKOを派遣しているのがよい例。
●イラク・アフガン・パキスタンに優先があるが、4年前に3つのコマンドが分割担当していた当時と比較して、活動や関与する陣容は格段の進歩を遂げた。
●米アフリカ軍は「threats, genocide, failed states and illicit activities」を防ぎ、3つのD、開発・民主主義・国防の供給遂行を目指して活動していく。
同女史・元大使は、外交官としてマリ、エチオピア、マダガスカルで勤務経験があるようで、米アフリカ軍も確か半数以上が民政支援関連の文民で構成されている組織です。資源とかいろいろ背景にはあるんでしょうが、なかなかできないことですね・・・アフリカは遠いですから・・・

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