横浜港開港150周年の行事が最近話題ですが、開港と同時に日本へ本格的に流入した西洋料理を日本的にアレンジし、日本人に新しい味覚を紹介した「洋食」の150周年にも当たるそうです。日経WagaMagaより http://waga.nikkei.co.jp/hobby/cooking.aspx?i=MMWAi5000004062009&page=1
ご飯と合う西洋料理を追求した「洋食」の代表的な味がデミグラスソースですが、日本への普及に大きく影響したのが、日本ハインツ社から1970年に発売された、日本人の味覚にあった業務用「デミグラスソース」だそうです。この開発には、日本の料理人団体から欧州に派遣され帰国間もなかった稲田英男さんがあたり、手間暇のかかるソースの量産化に成功したそうです。難題だった小麦粉と脂を焦がさず長時間炒める工程には、和菓子の餡(あん)を作る機械を活用したとのこと。日本の伝統の技が生きてるんですね・・・・。
一方、ソースの本場フランスでは、70年代頃からの「ヌーベルキュイジーヌ」運動の流れで濃厚なデミグラスソースがほとんど使われなくなり、現在では日本が同ソースの世界一の消費国だそうです。
フランス料理は「あっさり」を取り込み、日本は「こってり」を受け入れたわけです。これ、時々無性に食べたくなりませんか???
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